5日金曜日に、算数の講習会を開きました。
場所はピラポ。
今年日系移住50周年を迎えた町です。
たくさんの日本人・日系人が住み、日本語も日常的に耳にし、
また日本食も手に入ります。
ここがパラグアイだなんて、びっくりするぐらいです。
首都アスンシオンから、バスで、8時間ほどかけてやってきました。
会場の壁に、私たちの学校や活動紹介をした模造紙を張り、
その下に、これまでに作った教材を並べました。
これは、1年生や2年生が対象。
数の概念や、足し算引き算の判断、筆算は1の位から。などを
教えるために先輩隊員が作ったもの。
やはり1年以上いらっしゃる先輩は作っているものの数や工夫が違います。
初めに、四則計算のきまりを使ったゲームの紹介。
4を4回使って答えが0~10になるように+、-、×、÷をあてはめます。
実際に先生方にやってもらいました。
かなりてこずっているようでしたが
それでも、少しずつ回答欄が埋まっていきました。
がしかし、6のところで、問題が!!
なんと日本にはないパラグアイルールが!
(4+4)÷4+4=6 これは、日本では正しい答え。
しかし、パラグアイでは、最初に括弧()が付くと、
後半にも括弧をつけなければならないというルールがあるそうです。
したがって、(4+4)÷(4+4)となってしまうらしく、答えが1になるじゃないか!
と反対を受け、4+(4+4)÷4とするか、{(4+4)÷4}+4と
しなければだめだそうです。
謎すぎる・・・
しかし、まぁこれで納得してくれたので、
一件落着。終了しました。
次は、掛け算の考え方について。
日本では、3×4 と 4×3 の違いを明確にしてあり、
そのうえで、かける数とかけられる数を逆にしても答えは同じ。
と指導するようになっています。
しかしパラグアイでは、最初から 3×4 も 4×3 も同じものだ。と指導し、
なおかつ
4の段は、4がいくつで考えていくところを
ある数を4回かける、と指導するため、
4ずつ増えていくことがありません。
それで、子どもたちがこんがらがっている場面に出くわしてきた
先輩が、日本式のかけ算の指導方を紹介しました。
何人かの先生方は非常に納得されていたようです。
私も、このやり方を推奨したいと思っているので、
先輩に見習って、頑張りたいものです。
昼休憩をはさみ、
初めに、折り紙の紹介をしました。
もちろんパラグアイでは、折り紙は希少なものです。
なので、パラグアイでも作れる紙花や、
長方形の紙を使ってできるゴミ箱や飛行機を紹介しました。
私は、ゴミ箱のかかり。
ちょっとしたものを入れるのに便利だ。と説明すると、
「鉛筆の削りカスとか!」との声が。
ぜひ教室でも作ってみてください~♪
また、よく卒業式なんかで見られる、紙花も好評で
開いたものを一生懸命閉じなおして持って帰ろうとする先生もおられました。
こういう姿、嬉しいですね!
また、紙飛行機では最後に競争をして、大盛り上がり。
勝者には、折り紙で作った花のメダルが贈られました。
最後に、図形の講習。
コンパスを持っている先生は少なく、
初めは使い方も怪しい方もおられましたが、
たくさんの図形を書いて、
周りの長さが一緒でも、面積が違ったり、
形が違う長方形ができることなどの確認を行いました。
そこに、図形のおもしろさがあると思うのですが、
うまく伝わってくれているといいなと思います。
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