2012年7月8日日曜日

図形の講習会ー周辺校編ー

前回の記事にあったように、7月6日(金)に
周辺校の先生方を対象とした第1回目の講習会を開催しました。

ところが、当日は朝(夜中)から雨。(程度は本降り、決して土砂降りではない。)
ここはパラグアイ。
7時から待っていたものの・・・、
誰一人として来ませんでした。

予想はしていたけれども、
遠くに住んでいて、土道だから来れない先生もいるって知ってはいたけど、
でも、やっぱり、
悲しくて、どうしようもありませんでした。

本当に、あとちょっとで、涙が出るんじゃないかと思ったその時(時刻は8時半)
1台の車が現れました!
二人の先生が降りてきます。
待ちに待った、周辺校の先生でした☆

あいさつして、どうしようかと話していたところに、
もう一人先生が。
その先生は、私の学校から、250mくらいのところに住んでいるため、
一番に来てほしかった先生なんですが・・・

でも、来てくれたので、本当に嬉しかったです♫

校長先生も、「来てくれたのなら、やったらどうだい?」
というノリだったので、
全体の2割程度の内容だけやってみました。

あんまり話をしたことがない先生方3人と(初対面の人も)
こじんまりと進めていく内容。

単に、図形を画用紙で作ってみせましょうとか、
紙や色着きストローで子どもたちと一緒に図形を作ろうとか
本当に簡単な活動の紹介しか行いませんでしたが、
先生たちも、パラグアイの教育は、
公式を覚えさせることに重きを置きすぎて、
その図形をよく知る活動が足りない、ということにうなずいていました。

特に、この講習ももう3回目ですが、先生たち…作図に不慣れです。
その辺の理由も、よくわかります。
なぜなら先生方もそういう教育を受けてきたから。
先生たちも承知しています。

図形を描くときに、そこに長方形とかいてあれば、
縦も横も適当に、毎回同じ形の長方形を描いて長さを書き込む。
その際に、辺の長さを気にせず書くから、長方形の形がその形のみに
インプットされていく。
どの図形でもそうです。
特に高さがある立体はひどいです。
寸胴な立体は、たとえ数字が示していても、スマートなのです。

数字が示してある通りに描く。
これが、数に対しての感覚を身につけることにつながり、豊かになります。
そして数を予想する。
図形を見たときに、どこか一辺がわかっていれば、
相対的に他の辺の長さが感覚でつかめます。
見積もりを立ててから実際の長さを測るのと何も考えずに測るのも
長い目で見ると、大きな違いになるでしょう。

何事も訓練です。小さなことの積み重ねです。
だから成果が出にくいのがありますが、そのちょっとが大事なのです。

話がちょっとずれましたが、
小人数を相手にしたので、個人個人の様子を細かくみることができ、
先生方も、とてもいことだから、大人数を相手にするよりも
小人数ごとにやったほうが効果があるとおっしゃってくれました。

それから、私はずっと低学年と働いてきたので、
高学年の先生方とあまり関わったことがありませんでした。
確立は低いけれども、きちんと働いている先生はいます。
多くの先生方と関われば関わるほど、そういう先生に会う機会も増えます。
そんな先生方との出会いは、活動の励みになります。
そしてこれからは、高学年の先生方とも関わりを持って、
良い関係づくりができればいいなと思います。

それでは、また。



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